丹波篠山市立歴史美術館

篠山市立歴史美術館本館は、明治24年(1891)篠山地方裁判所として建築された

篠山市立歴史美術館本館は、明治24年(1891)篠山地方裁判所として建築され、昭和56年(1981年)6 月まで本来の目的で使用されてきた、わが国最古の木造の裁判所を、重要建造物として末永く保存するため、外観および旧法廷を従来の姿で残し、その他は、美術館にふさわしく内部を改築したものです。

篠山地方は、数千年を溯る縄文の昔から、人々の生活が営まれ、弥生時代を経て古墳時代に至って、中央と直結した強大な勢力を誇った一団がいたことは、壮大な雲部車塚古墳の存在によって明らかです。古代、中世と常に丹波の国の中心的な役割を果たしてきました。

篠山地方は、近世になって慶長14年(1609)、徳川家康の命によって築城されて篠山城を中心として、城下はもとより、多紀郡(現篠山市区域)全体が一つの完結した地域を構成し、文字通り丹波の都として栄えたのでした。このような歴史的風土をもつ篠山地方には、今もなお恵まれた自然とともに、各時代の生活の中で培われてきた素晴らしい文化遺産が保存され伝えられています。
本館は、これら城下町丹波篠山に伝わる、武具、漆芸、絵画などの美術品をはじめ、江戸時代末期に篠山藩窯として開窯した屈指の磁器窯−王地山焼の名品の数々、更に古代からこの地方の文化を物語る埋蔵文化財を一堂に蒐めて展示しています。貴重な明治建築とともにご覧いただければ幸いです。

問合せ先 丹波篠山観光協会

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