国生み神話ゆかりの島「沼島」

今もなお自然のままの姿を残し、知られざる海の楽園として、訪れる人を魅了しています。

沼島 ( ぬしま ) は南あわじ市灘の沖4.6 キロに位置する離島で、 灘 ( なだ ) の 土生港 ( はぶこう ) からの沼島汽船によって結ばれています。はるか昔、神々がつくり出した最初の島「おのころ島」だという伝説が残っています。沼島の「沼」は「国生み神話」の「沼矛」に由来するという説もあります。



今もなお自然のままの姿を残し、知られざる海の楽園として、訪れる人を魅了しています。東南海岸には見る人を驚かせる岩が多く、「国生み神話」の「天の沼矛」や「天の御柱」のモデルともいわれている「上立神岩」をはじめ、「屏風岩」「あみだバエ」などの勇壮な奇岩が点在しています。海域では伝説の魚-沼島女郎-が釣れるかも?



古代の海人族 ( あまぞく ) が本拠地にした島であると伝えられ、戦国時代には沼島水軍が名を馳せました。現在、島民の大部分が漁業に従事しており、年間を通じて沼島漁港に揚がる魚介類の評判は高く、夏場のハモは特に有名です。



歴史/文化



国生み伝説ゆかりの上立神岩やおのころ神社、漁船のためのかがり火を焚いたという山の大神(火立山)、航海の安全を祈願する沼島八幡神社など、 沼島ならではの歴史と信仰を今に伝えています。島内には県下最古の日本庭園である沼島庭園 や、梶原景時の墓と伝えられる五輪塔(神宮寺の墓地内)、沼島城主代々の居城跡、武嶋城跡の碑を残す蓮光寺など史跡も多くあります。



1億年前の地球のしわ



1億年前に出来た地球の「しわ」とされる鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)は、平成6年に発見された珍しい岩石です。引き潮の時にしか見ることができないこの奇岩は、同心円状の鞘型の褶曲構造となっており、地殻内部の動きが分かる貴重な資料となっています。この沼島の岩石以外ではフランスで1ケ所発見されているだけです。


問合せ先  沼島総合観光案内所

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